多様性を活かした山谷のまちづくりを目指して
ここでは主に代表の義平が2001年から山谷に通い始めて得た経験(社会調査、事業活動、ボランティア活動等)からまとめた山谷のまちづくりについての提案を簡単に紹介します。
山谷のことを知りたいけどあまり詳しくないという方はこちらからお読みください:はじめての方へ
学術的にも関心があって山谷のまちづくりに関心がある方はこちらをお読みください:より関心がある方へ
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最初はボランティアでと軽い気持ちで山谷に通い始めた時から16年がたち、現在まで色々とまちの変化を目の当たりにしてきました。院生時代から参加していたコミュニティデザインの国際会議 で、ホームレス生活者が滞在するコミュニティのまちづくりの困難さが話題になることがしばしばあり、どうしたらこういった地域の抱える社会問題の解決に繋がるんだろう?という探究心的関心から山谷という地域に入りはじめたことが思い出されます。
その後徐々に、日本のホームレス支援運動の経緯や、山谷地域の抱える独自の問題の複雑さに気付き、体感し、それと同時に地域に住まう方や滞在する方からも多くのことを学びました。そしてその中でも、山谷地域のもつ独特の包容力といった側面にも魅せられていったところがあります。
山谷に色んな人が訪れること、住まうこと、それが地域の活力にもなっていて、そしてその人自身が生きていく力を回復していく場所にもなっています。私自身がそのプロセスを体験し、他の人の例も見てきました。その特徴を大きく活かしていくことができれば、共に地域の問題解決を図り、山谷に住まう人がみんな「山谷」を誇ることができる、そんな寛容な地域社会を築くことができるのではないか、そんな思いで活動を続けています。ご一読頂ければ幸いです。
2017年12月20日
義平真心